さんやほう

みのにしき仕込みの純米酒「さんやほう(山野豊)」

みのにしき

昭和58年に関市小瀬にて尾関二郎氏が、岐阜県の銘柄米「ハツシモ」を「ニ
ホンマサリ」に交配し、民間育種として登録された貴重な品種です。
「ハツシモ」より栽培しやすく、極大粒で食味も良く、清流長良川水系の関市
を中心に約370ha(2,011 年)栽培されている地域特産米です。

山野豊(さんやほう)

倉知祭りの囃子詞(かけ声)で、「五穀豊穣」を願い、祭りの日には至る所で
囃されます。
農民が自然を慈しみ、その恩恵として米作りを行える事に感謝する想いが込め
られていると思われます。環境保全が叫ばれる現在、あらためてこの言葉の意義
を、生産者と消費者で感じる事が大切だと考え、清酒名に用いました。

倉知祭り

江戸時代初期、倉知村領主村瀬平四郎(むらせへいしろう)は、村に寺を創建
したり、干ばつ時の年貢を免除するなど領民に対する功績が高く、その死後の寛
永11年(1634年)農民が命日にその徳を慕って供養を行うとともに、「五
穀豊穣」を願い祭りが始まりました。
祭りは、上の白山神社と下の鞍知神社からそれぞれ祭り場まで御輿を担ぎだし、
祭り場では、二基の御輿が押し合い、せり上げ、倒し込むという勇壮な様子で、
ここから奇祭「けんか祭り」ともいわれています。
この御輿の押し合いの由来は、一説には、地域の潅漑用水の順序決めともいわ
れますが、豊作を願う陰陽二気の和合を象ったものであるといわれます。